「ガットなんて誰が張っても同じでしょ?」
そう思っている方、多いのではないでしょうか?(実は店長もそう思ってました)
実は、ストリンガー(張り手)によって打感や耐久性が変わることをご存じでしょうか?
同じガット・同じテンションでも、「なんか違う…」と感じたことがある方は、その違いの理由を知らないままかもしれません。
本記事では、ストリンガーの違いがプレーにどのような影響を与えるのか、そして自分に合った張りを見つける方法について、分かりやすく解説していきます。
1. ストリンガーの“手癖”が影響するポイント
ガット張りは、単に機械の設定を合わせるだけではなく、ストリンガーの技術やクセによって仕上がりが変わります。主に以下のポイントが影響します。
✅ テンションのかけ方
同じポンド数(テンション)でも、
テンションをかけるスピード(ゆっくり引く vs 一気に引く)
どのタイミングで固定するか(引っ張ってすぐ固定するか、少し待つか) によって、張り上がりの打感が変わります。
例えば、ゆっくりテンションをかけるとガットの伸びが均一になり、安定した打感になります。一方で、素早く引くとシャープな弾きを感じることがあります。
✅ 結び目(ノット)の作り方
ストリングの固定を行う結び目の作り方も、張り上がりに影響します。
しっかり締める → テンションが長持ちしやすいが、若干硬く感じる
柔らかめに結ぶ → 張りたては柔らかい打感だが、テンションの落ちが早い
「張りたての感触が好き」「テンションを長持ちさせたい」など、プレースタイルに応じて適した結び方が変わります。
✅ クロス(横糸)の通し方
ストリンガーの経験値によって、クロス(横糸)を通す技術にも違いがあります。
スムーズに通す → 摩擦を抑え、ガットの耐久性が向上
力を入れて引っ張る → 摩擦が増えて、打感が硬めになりやすい
この違いによって、「なんか打球感が硬い」「いつもより柔らかい」と感じることがあります。
2. 張り手ごとの違いはプレーにどう影響する?
ストリンガーの個性がガットに与える影響は、プレーにも表れます。
🔹 反発力が強く感じる張り
素早くテンションをかける
硬めの結び目
摩擦を減らしたクロスの通し方 ➡ スマッシュやドライブが鋭く飛ぶ
🔹 柔らかく感じる張り
ゆっくりテンションをかける
結び目を緩めに仕上げる
クロスを丁寧に通す ➡ クリアやドロップが安定し、コントロールしやすい
🔹 テンションの維持が長持ちする張り
均一なテンションのかけ方
しっかりとした結び目
ガットに無駄な負担をかけない張り ➡ 張り替え頻度を減らしたい人向け
どれが良い・悪いではなく、プレースタイルに合わせた張り方を選ぶのが大切です。
3. 自分に合うガット張りを見つけるには?
「ストリンガーによって打感が違う」と言われても、実際に自分に合う張りを見つけるのは難しいですよね。そこで、おすすめの方法を紹介します。
✅ 1. 張り替えた後に感想をメモする
「前よりも弾きが良い?悪い?」
「スマッシュが決まりやすくなった?コントロールしやすくなった?」
「テンションの落ち具合はどうか?」
張るたびにメモを取ることで、自分に合う張り方が見つかります。
✅ 2. 同じガット・テンションで違うストリンガーに張ってもらう
「いつもと違う人に張ってもらったら、打感が変わった!」という経験をすることで、自分が何を求めているのか明確になります。
✅ 3. ストリンガーに相談する
「こんな打感にしたい」「もう少し弾きを強くしたい」など、ストリンガーに伝えることで、最適な張り方を提案してもらえます。
まとめ
ガット張りは機械で行う作業ですが、ストリンガーごとに個性が出ます。 ✅ テンションのかけ方 ✅ 結び目の作り方 ✅ クロスの通し方 これらの違いが、打感や耐久性に影響を与えるのです。
プレーの質を上げるためにも、自分に合ったガットの張り方を見つけることが重要です。「なんか違う」と感じたら、ストリンガーに相談してみてくださいね!