2026年6月1日から、YONEXのバドミントンラケットとストリングのメーカー希望小売価格が改定されました。
今回の価格改定は、YONEX公式でも「原材料価格ならびに調達・物流費の上昇」を理由として案内されています。
対象はバドミントンだけでなく、テニス・ソフトテニスのラケットとストリングも含まれます。
ラケットやガットは、部活生・保護者・社会人プレイヤーにとって避けにくい出費です。
だからこそ大切なのは、「値上げしたから慌てて買う」ことではなく、今の自分に本当に合う道具を見直すことです。
この記事では、価格改定の内容を整理しながら、買い替えや張り替えで失敗しにくい考え方をわかりやすく解説します。
まず確認したい。今回値上げされたのは何?
今回の価格改定で、YONEX公式が明示しているバドミントン分野の対象は、バドミントンラケットとバドミントンストリングです。
新価格の実施日は2026年6月1日(月)。
公式の価格改定一覧には、対象商品と新旧価格が掲載されています。
たとえばラケットでは、最上位クラスを中心に税抜2,000円前後の値上げが見られます。ストリングでは、単張で税抜100円、200mロールで税抜1,500円前後の値上げ例が確認できます。
主要ラケットの価格改定例
以下は、YONEX公式の価格改定一覧から抜粋した代表的な価格改定例です。
| 商品名 | 旧価格(税抜) | 新価格(税抜) | 新価格(税込) |
|---|---|---|---|
| アストロクス100ZZ | 33,000円 | 35,000円 | 38,500円 |
| アストロクス99プロ | 33,000円 | 35,000円 | 38,500円 |
| アストロクス88Sプロ | 31,000円 | 33,000円 | 36,300円 |
| アストロクス88Dプロ | 31,000円 | 33,000円 | 36,300円 |
| ナノフレア1000Z | 33,000円 | 35,000円 | 38,500円 |
| アークセイバー11プロ | 32,000円 | 34,000円 | 37,400円 |
| アストロクス33 | 16,000円 | 17,000円 | 18,700円 |
ラケットの価格帯を見ると、上位モデルは税込で3万円台後半が当たり前になりつつあります。
一方で、「Tour」や「33」など、上位モデルより価格を抑えた選択肢も残されています。
「高いラケットを買うかどうか」だけではなく、自分に合うグレードを選べるかが、今まで以上に大切になります。
主要ストリングの価格改定例
ストリングも、普段よく使われる定番モデルが改定対象になっています。
| 商品名 | 旧価格(税抜) | 新価格(税抜) | 新価格(税込) |
|---|---|---|---|
| エクスボルト63 | 1,500円 | 1,600円 | 1,760円 |
| エクスボルト65 | 1,500円 | 1,600円 | 1,760円 |
| エクスボルト68 | 1,500円 | 1,600円 | 1,760円 |
| BG66アルティマックス | 1,500円 | 1,600円 | 1,760円 |
| BG66フォース | 1,500円 | 1,600円 | 1,760円 |
| BG80パワー | 1,500円 | 1,600円 | 1,760円 |
| BG65 | 1,300円 | 1,400円 | 1,540円 |
| 強チタン | 1,300円 | 1,400円 | 1,540円 |
| BG66アルティマックス(200m) | 24,000円 | 25,500円 | 28,050円 |
「100円だけ」と見ることもできますが、張り替え頻度が高い人ほど、年間ではじわじわ効いてきます。
特に部活生や、ガットが切れるのが早いプレイヤーにとっては、ガット選びやテンション設定の見直しが今まで以上に重要になります。
値上げで、部活生・保護者に何が起きる?
今回の値上げで大きいのは、単に「高くなった」という事実だけではありません。
本当に大きいのは、道具選びの失敗コストが上がることです。
たとえば、なんとなく憧れで高いラケットを選んだものの、自分には重すぎた、硬すぎたというケース。
あるいは、細くて切れやすいガットを選び、短期間で何度も張り替えるケース。
これまでは「ちょっともったいなかった」で済んだことが、値上げ後はより大きな負担になりやすくなります。
また、販売店によっては在庫状況や価格反映のタイミングが異なります。
2026年6月1日以降に入荷する商品は、すでに注文済みでも新価格になる場合があると案内されている店舗もあるようです。
つまり、同じ商品でも、在庫状況や入荷日によって購入条件が変わることがあるということです。
値上げ後でも、焦って買わなくていいケース
値上げと聞くと、つい「今すぐ買わないと損」と感じがちです。
でも、実際には焦らなくていいケースもあります。
たとえば、次のような場合です。
- 今のラケットに大きな不満がない
- ヒビや破損がなく、まだ十分使える
- プレースタイルがまだ固まっていない
- 何を選ぶべきか自分でも整理できていない
- 予備ラケットの必要性がまだはっきりしていない
こういう場合は、価格だけで判断して急いで買うより、今の道具の状態を確認してから考える方が失敗しにくいです。
値上げ後だからこそ、「とりあえず買う」よりも「ちゃんと選ぶ」ことが大切です。
買い替え前に確認したい3つのポイント
1. フレームに大きな傷やヒビはないか
目立つ傷やヒビがあるなら、性能面だけでなく安全面でも買い替えの検討が必要です。
特に、フレームに深い傷がある状態で高いテンションをかけると、張り替え時やプレー中の破損リスクが高くなる場合があります。
2. グロメットホール周りが傷んでいないか
フレーム自体は無事でも、グロメットホール周りが傷んでいると、ガットが食い込みやすくなったり、ラケットへの負担が大きくなったりします。
ラケットを長く使いたいなら、この部分のチェックは意外と大切です。
グロメットが割れている、潰れている、ガットがフレームに直接当たりそうになっている場合は、張り替え前にメンテナンスした方が安心です。
3. ガットが切れやすい原因がテンションや種類にないか
「最近よく切れる」と感じる場合、単純にガットの寿命だけが原因とは限りません。
テンションを上げすぎている、細いガットを選んでいる、ミスヒットが多い、グロメットが傷んでいるなど、複数の原因が重なっていることもあります。
ガット代が上がるなら、張り替え頻度は減らしていい?
結論から言うと、むやみに張り替え頻度を減らすのはおすすめしません。
ただし、無駄な張り替えを減らす工夫はできます。
たとえば、
- 反発重視すぎる細いガットから、少し耐久寄りに見直す
- 高すぎるテンションを少し下げる
- 使用頻度に合ったガットを選ぶ
- 切れやすい原因がグロメット側にないか確認する
- 試合直前だけ慌てて変えるのではなく、普段から状態を見ておく
このように考えると、「張り替え回数を減らす」よりも、失敗を減らす方が現実的です。
ガットは、切れていなくても時間とともに打感が変わります。
無理に長く使い続ければ、飛びが悪くなったり、打球感がぼやけたりすることもあります。
値上げ後に大事なのは、我慢することではなく、自分に合ったガットと張り方を選ぶことです。
高いラケットを買えばいい、とは限らない
価格改定後は特に、「高いもの=正解」と思い込まないことが大切です。
上位モデルには魅力がありますが、誰にでも合うわけではありません。
むしろ部活生や一般プレイヤーの中には、
- 上位モデルよりもTourクラスの方が扱いやすい
- 軽め・柔らかめのラケットの方が振り抜きやすい
- 価格を抑えた分、予備ラケットや張り替え費用に回せる
- 自分のレベルや筋力に合うことで、結果的にプレーしやすい
というケースもあります。
「トップ選手が使っているから」
「高いモデルだから」
「有名なシリーズだから」
という理由だけで選ぶと、かえって扱いにくいこともあります。
今回の値上げは、単なる負担増ではなく、道具選びを見直すきっかけとして捉えるのが前向きです。
YONEX以外の選択肢も考えていい
YONEXはバドミントン用品の定番メーカーですが、すべての人がYONEX一択で考える必要はありません。
価格を抑えたい場合や、2本目・予備ラケットを探している場合は、他メーカーのラケットも選択肢になります。
ただし、ここで大切なのは「安ければいい」ではありません。
見るべきポイントは、
- 重さ
- バランス
- シャフトの硬さ
- プレースタイルとの相性
- 予算
- 予備ラケットとしての使いやすさ
です。
値上げ時代だからこそ、ブランド名だけではなく、自分に合うかどうかを基準に選ぶことが大切です。
よくある質問
Q. 今からでも旧価格で買えることはありますか?
可能性はありますが、在庫品に限られる場合があります。
販売店によって価格反映のタイミングや在庫状況が異なるため、購入前の確認が必要です。
Q. 5月中に注文していた商品でも、新価格になることはありますか?
販売店によっては、2026年6月1日以降に入荷する商品について、新価格での販売になる場合があります。
取り寄せ品の場合は、注文時に「入荷が遅れた場合の価格」を確認しておくと安心です。
Q. オープン価格のモデルはどう考えればいいですか?
公式の価格改定一覧では、一部のGameモデルなどがオープン価格表記になっています。
実売価格は販売店ごとに異なるため、店頭やオンラインショップで個別に確認するのが確実です。
Q. ガットは何を基準に選べばいいですか?
反発、耐久性、打感のどれを重視するかが基本です。
切れやすさが気になる人は、ガットの種類だけでなく、テンション設定やグロメットの状態も含めて見直すと失敗が減ります。
Q. 買い替えか張り替えか迷ったらどうすればいいですか?
まずは、今のラケットの状態、困っていること、使用頻度、予算を整理しましょう。
そこが曖昧なまま買い替えると、値上げ後は特に遠回りになりやすいです。
ラケットがまだ使える状態なら、ガットやテンションの見直しで改善できる場合もあります。
まとめ:値上げ時代は「高いもの」より「合うもの」を選ぶ
YONEXの2026年6月価格改定で、バドミントンラケットとストリングの価格は一段上がりました。
ただ、だからといって焦って高いものを買う必要はありません。
大切なのは、
- 今のラケットがまだ使える状態か
- ガットの種類やテンションが合っているか
- 予備ラケットが本当に必要か
- 上位モデルである必要があるか
- 価格だけでなく、使いやすさで選べているか
を整理して、自分に合う選択をすることです。
値上げの時代だからこそ、価格だけでなく、使い方まで含めて考えることが、いちばん無駄の少ない選び方になります。
もし迷ったら、ラケット名・今のガット・テンション・使用頻度を整理したうえで、専門店に相談してみるのがおすすめです。

















