店長日記

バドミントンのガット張りは店によって違う?同じテンションだけでは見えない確認ポイント

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「同じガット、同じテンションで頼めば、どこで張っても同じ仕上がりになるの?」と気になる方もいると思います。

ガットとテンションの指定は大切ですが、その数字だけで張り仕事のすべてが分かるわけではありません。一方で、店が違えば必ず大きな性能差が出る、とも言えません。ラケットの機種や状態、メーカーが定めるストリングパターン、ガットの通り方など、数字以外にも確認する点があります。

この記事では、ストリンガーがテンション以外に見ていることと、ニコストの張替え現場で実際に確認したガットの通り方の例を紹介します。

同じテンションでも、数字だけでは張り上がりの全部は分からない

「何ポンドで張るか」は、依頼するときの大切な条件です。ただし、テンションの数字だけでは、ラケットの機種に合ったストリングパターンで張られているか、グロメット周辺に問題がないか、ガットがどの経路を通っているかまでは分かりません。

同じ条件で同じ仕上がりを目指すことも、ストリンギングの基本です。JRSA(日本ラケットストリンガーズ協会)は、良い張りの項目として、指定パターンを守ること、フレームやガットに傷を付けないこと、適切なノット、目飛びやクロスオーバーを防ぐことなどを挙げています。つまり、張り上がりはテンションの数字だけで説明できるものではありません。

ストリンガーが確認するのはテンション以外にもある

  • ラケットの機種に合ったパターン:ガットを通す穴や順序は、ラケットの案内に沿って確認します。
  • ガットの通り方:指定された経路を通っているか、交差の抜けや不自然な重なりがないかを見ます。
  • フレームやグロメットの状態:消耗したグロメットはガットを傷めることがあるため、部品の状態も張り替え時に確認する点です。
  • 張り上がりの形:フレームの状態やストリング面の並びにも気を配ります。

メーカーごと、機種ごとに案内が異なる場合があります。YONEXはバドミントンラケットのストリングパターンを機種別に案内し、掲載がない製品は問い合わせるよう案内しています。お使いのラケットに固有の指定がある場合は、そのメーカーの現行案内を確認することが大切です。

グロメット周辺の、ほんの数ミリの違い

グロメットは、ラケットのフレームにある穴でガットを通す部分に取り付けられている部品です。通常の例では、ガットはグロメットの上を通っています。

通常例と再現例で比較したバドミントンラケットのガット経路
実際に確認した状態を再現した画像です。

一方、ニコストの張替え現場で確認したラケットの一例では、ガットがグロメットの横を通り、フレームに直接触れていました。次の画像は、実際に確認した状態を再現した画像です。実物そのものを撮影した施工写真ではありません。

テンションだけでは見えないガット張りの4つの確認ポイント

YONEXは、消耗したグロメットがストリングを傷つけ、切れやすくなることを案内しています。ただし、今回の一部分だけを見て、張り全体の良し悪しや、ラケットへの影響を決めつけることはできません。確認できたのは、そのラケットのその場所で、ガットがグロメットの横を通ってフレームに触れていたということです。

ニコストでは、この通し方をしません

ニコストでは、ガットをグロメットの横へ通してフレームに直接触れさせる通し方はしません。これはニコスト自身の施工基準です。他店の仕事全体を、この一か所だけで評価する意図はありません。

指定されたテンションで張れば終わりではなく、ガットがどこを通っているか、フレームやグロメットの状態に気になる点がないかも含めて一本の張り上がりと考えています。ほんの数ミリの部分も、ニコストにとっては張り仕事の一部です。ニコストが張替え前後に大切にしていることは、ガット張りのこだわりで紹介しています。

同じテンションなのに違和感があるときは、条件を整理して伝える

張り替えたあとに「前回と打感が違う」と感じたら、すぐに張りの良し悪しを決めるのではなく、比べている条件を整理すると話が伝わりやすくなります。

  • ラケットのメーカー・機種
  • ガットの種類と、分かれば太さ
  • 依頼したテンション
  • 前回張り替えた時期や、その後の使用状況
  • 「硬く感じる」「球が飛びにくい」など、具体的に変わったと感じる点

同じポンド数でも、前回のガットの使用期間や状態が違えば、比較の条件はそろいません。プレーヤーの感じ方にも個人差があります。気になることがあれば、こうした情報と一緒に伝えてください。張り上がりの状態を確認し、どこを比べるとよいか整理する手掛かりになります。

数字の先にある確認も、一本の張り上がり

同じガット・同じテンションという指定は、張り上がりを考えるうえで大切な条件です。ただ、その数字だけで作業のすべてや、打ったときの感じ方まで同一になるとは限りません。反対に、店やストリンガーが違うというだけで、必ず大きな差が出ると決めつけることもできません。

メーカーの指定パターン、フレームやグロメットの状態、ガットの経路。そうした細部まで確認しながら張ることが、ニコストの仕事です。ガット張替えのサービス内容はサービス案内で、予約・利用方法は以下から確認できます。

参考情報

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