梅雨になると、こんな疑問が出てくることがあります。
「湿気でガットが緩むなら、いつもより強く張った方がいいですか?」
結論からいうと、梅雨だからという理由だけで、テンションを一律に上げる必要はありません。
気温、湿度、シャトルの状態、汗、体調などが重なると、普段と打球感が違って感じられることはあります。
ただし、その違和感をすべて「湿気でガットが緩んだ」と考えてしまうと、必要のないテンション変更につながることもあります。
梅雨時期は、天気だけで判断するより、ラケットと自分の状態を一つずつ確認する方が分かりやすいです。
梅雨だからテンションを変える、は急がなくて大丈夫
「今日は飛ばない」「いつもより柔らかく感じる」と思ったとき、すぐにテンションを上げたくなるかもしれません。
しかし、打球感が変わる理由は一つではありません。
- ガットを張ってから時間が経っている
- シャトルの番手や状態が違う
- 体育館の気温や空気の状態が違う
- グリップが滑って力を伝えにくい
- 疲労などで普段どおり振れていない
まずは、いつから違和感があるのか、ガットを張った時期はいつか、グリップが滑っていないかを確認してみてください。
そのうえで張り替える場合も、「梅雨だから高くする」ではなく、普段のテンションと現在の打球感を基準に考える方が失敗しにくくなります。
濡れた用品をバッグへ入れたままにしない
梅雨時期に現実的に気をつけたいのは、湿度そのものより、汗や雨で濡れた用品をバッグへ入れたままにすることです。
練習後のウェア、タオル、グリップが濡れた状態でバッグを閉じていると、においやベタつきが残りやすくなります。
帰宅したら、次のように対応しておくと十分です。
- 濡れたウェアとタオルを取り出す
- バッグやラケットケースを開けておく
- グリップが濡れていれば乾かす
- フレームについた水分や汗を軽く拭く
乾燥剤を入れる方法もありますが、乾燥剤だけですべて解決するわけではありません。濡れたものを取り出し、空気を通すことを先に考えましょう。
梅雨時期はグリップの滑りにも注意
湿気が多く、汗もかきやすい時期は、グリップが滑りやすくなることがあります。
グリップが滑ると、無意識に強く握ってしまったり、ラケットが手の中で動いたりすることがあります。
次のような状態なら、交換を検討してもよいタイミングです。
- 表面がツルツルしている
- 濡れた状態がなかなか戻らない
- 硬くなって握りにくい
- 端がめくれている
- においが気になる
汗で滑りやすい方は、ドライタイプのグリップテープも選択肢になります。ただし、通常のウェットタイプとは握り心地が違うため、手汗の量や好みに合わせて選んでください。
ガットは「湿気」ではなく、今の状態で判断する
ガットは切れていなくても、張った直後と同じ状態がずっと続くわけではありません。
梅雨時期に違和感が出た場合も、湿気だけを原因と決めつけず、次の点を確認してください。
- 張ってからどれくらい経っているか
- 打球音や打球感が変わっていないか
- 以前より飛ばしにくくなっていないか
- ガット表面に毛羽立ちや深い溝がないか
張り替え時期は、カレンダーだけで機械的に決める必要はありません。
使う頻度、打ち方、ガットの種類、本人が感じている変化を合わせて考えることが大切です。
切れていないガットを替えるか迷ったときの考え方はこちらをご覧ください。
フレームとグロメットも見ておく
ラケットを拭いたついでに、フレームとグロメットも確認しておきましょう。
- フレームに新しい傷やひびがないか
- グロメットが割れていないか
- グロメットがフレームへ沈み込んでいないか
- ガットがフレームへ直接触れていないか
特に、同じ場所でガットが何度も切れる場合は、ガットの耐久性だけでなく、グロメットの傷みが関係していることもあります。
ニコストでは、ガットを張る前にラケットとグロメットの状態も確認しています。気になる部分がある場合は、受付時にお知らせください。
梅雨時期の確認ポイントまとめ
- 梅雨という理由だけでテンションを上げない
- 濡れたウェアやタオルをバッグから出す
- グリップを乾かし、滑る場合は交換する
- ガットの経過期間と表面の状態を見る
- フレームとグロメットも確認する
梅雨のラケット管理は、湿度を細かく数字で管理することよりも、濡れたまま放置しないこと、違和感の原因を一つずつ確認することが大切です。
「梅雨だからこうする」と決めつけず、今のラケットと本人の感覚を見ながら調整していきましょう。