Astrox(アストロクス) 88S/Dシリーズ徹底比較|初代からPro 3世代までの進化ポイントまとめ

日本国内外でのバドミントン界で高い評価を受けるYONEXの「Astrox (アストロクス)88」シリーズ。

初代モデルの登場から約6年間でPro仕様の第2世代・第3世代と進化を続け、素材や構造が大きく変わりました。

そのたびに「耐久性」と「反発性」のバランスがトレードオフされてきたのが特徴です
本記事では、各世代の技術的な進化ポイントとメリット・デメリットを整理し、“自分に合った一本”を選ぶためのヒントをお届けします。

 

1. Astrox 88シリーズとは?

  • コンセプト:攻撃的なプレースタイルを支えるパワーとコントロール

  • ターゲット層:ダブルスの前衛・中衛、スピード重視プレーヤー

  • 共通技術:Aero+Box Frame/Isometricヘッド形状/Rotational Generator System など

「パワーだけではなく、次のショットへの振り抜きの良さを両立させたい」
──そんな要求に応えつつ、多彩な改良を重ねてきたのがAstrox 88シリーズです。


2. 初代 Astrox 88S/D(2018年モデル)の特徴

採用素材・構造

  • フレーム:HM Graphite + NANOMETRIC + Tungsten

  • シャフト:HM Graphite + Namd™(径約7.0 mm)

  • キー技術:Aero+Box Frame/Rotational Generator System/Energy Boost Cap

メリット

  • 耐久性が高い
    シャフト径が太め(約7 mm)で、フレーム厚みもしっかり。Nanometric樹脂の粘弾性も加わり、衝撃に強い設計です。

  • 反発性も十分
    世界初のNamd™搭載により、エネルギーの蓄積&放出が安定。しっかりしたスナップバックを感じられます。

デメリット

  • 操作性は最新世代にやや劣る
    少し重ためなので、超高速連続スマッシュやリカバリーには瞬発性が欠ける場面もあります。


3. 第2世代 Astrox 88S/D Pro(2021年モデル)の進化

 

採用素材・構造

  • フレーム:HM Graphite + Volume Cut Resin + Tungsten

  • シャフト:HM Graphite + Namd™(径約7.0 mm)

  • 新技術:Volume Cut Resin(VCR)/改良Built-in T-Joint/改良グロメットパターン/RGS強化

メリット

  • 軽量化しつつ強度をキープ
    VCRで不要な素材量をカットし、フレーム剛性を維持。初代比で約5~10 gの軽量化に成功。

  • ホールド感と飛びが向上
    改良型回転ジェネレータ(RGS)とVCRの組み合わせで、ラケット全体がしっかりしなり返す心地よいフィーリングを実現。

デメリット

  • スイートスポット外の衝撃にやや弱い可能性
    軽量化の恩恵で操作性は向上したものの、極端に薄いフレーム部には注意が必要です。

  • 耐久性は最新世代にやや劣る
    2代目Proは2時/10時位置の単独通しホールを廃止し、複数本まとめて通す共有タイプに。応力が一点に集中しやすく、陥没しやすい。

4. 第3世代 Astrox 88S Pro(2024年モデル)の最先端技術

採用素材・構造

  • フレーム:HM Graphite + CFR (Carbon Fibre Rubber) + Tungsten

  • シャフト:HM Graphite + 2G-Namd™ FLEX FORCE + Ultra PE Fiber(径6.9 mm/6.95 mm)

  • 新技術:2G-Namd FLEX FORCE/Ultra PE Fiber/Power Assist Bumper/Energy Boost Cap Plus/全長+5 mm

メリット

  • スナップバック&パワーが極限
    2G-Namd™の高粘弾性とUltra PE Fiberの高弾性繊維が合わさり、Namd™初搭載時を凌ぐ飛び感。5 mm長尺化で、パワーフェーズも拡大しました。

デメリット

  • 耐久マージンは最も狭い
    超薄型シャフト(約6.9 mm)と高弾性CFRのトレードオフで、フレーム疲労による陥没やクラックのリスクが上昇。取り扱いには細心の注意が必要です。


5. 世代別性能比較:耐久性 vs. 反発性

世代シャフト径耐久性反発性
初代 Astrox 88S/D約7.0 mm★★★★☆(高い)★★★★☆(高い)
第2世代 88S/D Pro約7.0 mm★★★☆☆(~同等?)★★★★★(向上)
第3世代 88S Pro約6.9 mm★★☆☆☆(低下)★★★★★(最強)

 


6. こんな人におすすめ!モデル別選び方

  • 耐久性重視プレーヤー
    初代Astrox 88S/D

    • 部活の連日練習や遠征でハードに使う人

    • 張り替え頻度を極力抑えたい方

  • バランス派プレーヤー
    第2世代Astrox 88S/D Pro

    • 軽さと剛性、反発力の両立を求める人

    • 中衛・後衛問わずアグレッシブに動きたい方

  • 反発力重視アグレッシブ派
    第3世代Astrox 88S Pro

    • スマッシュ重視の攻撃型プレー

    • “飛び”に徹底的にこだわりたい上級者


7. まとめ

Astrox 88シリーズは、初代~第3世代Proまでの進化で明確なトレードオフがあります。

  • 初代:頑丈かつ高反発でオールラウンド

  • 第2世代Pro:軽量化+強度維持で“使いやすさ”向上

  • 第3世代Pro:飛び性能を極限まで追求した尖ったモデル

ご自身のプレースタイルや練習環境、ガット張りの頻度に合わせて最適なモデルを選んでください。

また、どのモデルでも「適正テンション」「バンパーガード装着」「衝撃回避」は長持ちの必須ポイントです。

カテゴリー: 店長日記, 豆知識, バドミントンお役立ち
タグ: , , , , , , , , , .
この記事のURL.