ヨネックスだけじゃない!シャトルが2年で平均22%高くなった理由と今後の対策

「え、また値上げ?」

そんな声があちこちから聞こえてきます。
来月 8 月1 日にはヨネックスがシャトルを再び値上げすると正式発表。

今回は“なぜ世界中でシャトルが高くなっているのか”を、ニュース記事と市場データをもとに分かりやすくまとめました。

 

1. 羽根そのものが足りない 🐓

バドミントンシャトルは 1 筒(12 球)で 192 枚のガチョウ・アヒルの羽根を使います。ところが中国では...

  • 鳥インフルの流行

  • 飼育農家の減少(豚肉など別ビジネスへ転換)
    が重なり、2024〜25 年に“深刻な羽根不足”が発生。
    メーカー関係者によれば羽根の仕入れ価格は 2 年で 40 % 以上跳ね上がりました。
    バドミントンシャトルコック工場人民日報


2. バドミントン人気が世界的に拡大 📈

羽根が足りない一方で、競技人口は右肩上がり。
中国だけでレジャー層 2 億 5 千万人・レギュラー層 2,000 万人規模と推定され、2022 年比でシャトル市場は平均 22 % 値上がりしています。
Swifties人民日報

需要が伸び続けるなか、供給が追いつかない――価格が上がるのは当然の流れです。


3. 運ぶコスト・作るコストも W パンチ 🚚🚢

  • 海上運賃:上海→米東海岸の 40ft コンテナ運賃はコロナ禍後も高止まりし、一時 1 万ドル 台へ。
    Digimaジョブ

  • 国内輸送:日本では “2024 年問題” で約 7 割の運送事業者が運賃を引き上げ。
    大和ハウス工業

  • 人件費:中国や東南アジアの最低賃金アップが続き、工場コストも上昇。

これらが 1 筒あたり数十〜百円単位で上乗せされています。


4. 円安でさらに上乗せ 💱

シャトルはほぼドル建て・人民元建てで仕入れます。

  • 2021 年夏ごろ:1 ドル ≒ 110 円

  • 2025 年 7 月現在:1 ドル ≒ 147 円(約 35 % の円安)
    Exchange Rates UK

海外で 10 ドル上がった商品は、日本に届くころには +350 円 分の為替差も加わる、というわけです。


メーカー別・直近の値上げ動向(2024–25)

メーカー実施時期主な値上げ幅*ソース
ヨネックス2025/ 8/ 1前回比 8〜12 % 増と推)far beyond ordinary | ヨネックス(YONEX)イーチョンキン
Victor2025/ 4/ 15〜29 %人民日報
RSL2025/ 1 & 3 月2 年で約 2 倍(74 → 145 元)China Daily Epaper
*メーカー公表または主要 EC 店舗の価格推移から算出。   

まとめ 🎯

  1. 羽根が取れない → 原料高

  2. 世界的な需要増

  3. 物流・人件費の高騰

  4. 円安で“日本だけ+α”

値上げは世界的現象で、日本だけが特別というわけではありません。ただし円安のぶんだけ、日本の痛手は少し大きい――これが現状です。

 

クラブ・チームでできる対策

  • まとめ買いで単価を抑え、湿度管理を徹底(乾燥すると羽根が折れやすい)。

  • 練習では耐久性重視の練習球、本番は試合球と使い分け

  • シャトル代を予算化し、年間コストを見える化。

  • コスパの良いシャトルを探す

「シャトルは消耗品。でも上手に選べば、出費はまだ抑えられますよ!」😊

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